【医、命、遺、維、居】場所
医者の不養生
夕方の時間帯に涼しさが少し増してきて、その間に杏梨の納骨も滞りなく終わった。


遥は一緒に行くと言ってくれたけど断った。

私の事情に付き合わせる訳にはいかないしね。




巧は・・・・・・・あれからちょっとギクシャク気味。


気付いているの、さりげなくフォロー入れてくれる遥ぐらいだけど。





杏梨の話題避けてるの分かるし。





ってか、正直分からないんだよね。



確かに、杏梨がいなくなって悲しいし、悔しい。



けど、それに対して私がどうのこうの、みたいなことは無いんだよね。




泣いたって杏梨は戻ってこない。

嘆いたって杏梨は戻ってこない。

何したって杏梨は戻ってこないのだから。

私が出来る精一杯をしなければ。





杏梨の為に、泣いてくれるのも、悲しんでくれるのも、杏梨を大切に思ってくれていたからっていうのは分かる。



けど、私の為に、私の気持ちを考慮して、とか。


杏梨がいなくなって私が悲しんでいるから、とか。

杏梨を助けられなくて私が悔しがっているから、とか。


そんな私を考えて、の行動は、正直して欲しくないんだよね。



私なんかの為に、みんなの手を、気持ちを、煩わしたくないから。
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