Sweet moments ~甘いひと時~
気になる人

〜チリリン〜

優しいベルに来客を知らされ、調理場からカウンターに移動する。

「いらっしゃいませ。」


笑顔でお客様を迎える。


入って来た男性は無表情のまま、ケーキが並ぶショーケースを一通り眺めていつもと同じ台詞。



「苺のショートケーキを。」

「はい、畏まりました。お持ち帰りになりますか?それともこちらでお召し上がりですか?」

「食べて行きます。」

「では、テーブルまでお持ち致しますのでお掛けになってお待ち下さい。」



そしてまたいつもと同じように男性は二言ほど言葉を発してまた無表情で静かにテーブルへと座った。

それを見届けてから、そのお客様にケーキを出すべく準備に取り掛かった。
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