Sweet moments ~甘いひと時~
過去


その日、外が薄暗くなるまで彼の部屋で泣き続け行く宛の無い私は、そのまま大きい鞄と床に落ちていた小切手を持ってCLUB natureに出勤した。


普段と比べると随分早く店に着いてしまい、入ってもいいものかと迷っているとオーナーと桜さんの声が聞こえた。


「あれ、蘭ちゃん?」

「どうしたのー?珍しく早いね〜〜。」



「えっと、、お疲れ様です。少し早く来ちゃいました。、、、すみません。」

申し訳無く思い遠慮気味に答えて振り返ると、2人が目を見開いた。


「っ、、!!どうしたのっ!?!?」

「取り敢えず、中に入ろう!?話を聞くのはそれからだっ!!!!」


2人に背中を押され店内へと入る。

そのまま桜さんに引きずられるように休憩室に連れていかれた。
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