理人ではなく、彼の両親に何故か気に入られた花音は、あの盛大な誕生日パーティから数年後に、理人の許婚となることとなった。

この婚約を花音は心底喜んでいる。

一方の理人はと言うと、親の意向で仕方なく承諾した風だ。

彼は花音のことなど一度も女性として好きになったことがないが、その時期がやって来たら受け入れようと思っていた…これも運命だと、半分以上諦めの境地で。

しかし、理人が大学3年生になった春に入学してきたある女子を気に入ってしまい、どうやら本気で付き合っているのだろうことは、誰の目にも明らかで、許婚のいる身での彼の行動には、花音と悠輝は眉を寄せるしかなかった。

理人は今カノである優花にのめり込んでいた。

誰が何と言おうと聞く耳を持っていない。

オマケに、その今カノが、花音をライバル視して嫌がらせをすると言う事態にまで発展したのだ。

そんな理人に何を望めば良いのかと、花音は半ば彼を諦める気でいる。

誰にも言っていないが、その後も今カノ優花は陰では手下のような女子を使って、ますます酷い仕打ちを花音にしてきたのだ。