バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
人の噂も七十五日と言うけれど、実は未だにあの時のことを聞いてくる人がいる。

もっとも、花音は何も話したくないから、ごめんなさいと言ってその場を離れることにしていた。

そんな時、いつも隣に寄り添うように居てくれるのが、国府宮昴である。

元々男女問わずに人気のあった昴だが、最近では花音と言うお姫様を守る騎士のような、そんな位置付けになっていて、特に彼に好意を抱いていた女子学生達は、少し残念がっているようだ。

しかし、花音の方だって実はファンが多い。

お嬢様でお上品で、清楚な雰囲気を身に纏う彼女は、正にお姫様。

そんな花音とお近付きになりたい輩は、ごまんといるのだが、彼女の兄の悠輝が長きに渡り睨みを利かせて来たこともあって、不埒なことをする者は皆無であった。
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