お見合いだけど、恋することからはじめよう
Chapter 2 ☆彡 同期の青山くん


「……ねぇ、七海、この前の日曜日、お見合いだったんでしょ?」

自作のだし巻き玉子を食べながら、誠子さんが訊いてきた。

彼女はやる!と言ったら「やる女」だった。

朝寝坊したときは冷凍食品に頼るみたいだが、今までまったくといっていいほど、料理をしたことがないらしいのに、がんばって毎日お弁当をつくって持ってきていた。

最近は、仕事の方もずいぶん慣れてきて、あたしの手を煩わせることもなくなってきた。

すっかりナチュラルメイクになり、雰囲気もぐっとやわらかくなったので、他部署の人たちからも話しかけられるようになった。

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