嫌いな君を好きになる……

謝りたい狼

「まあ、あれじゃあなぁ」


二人の言い争いを見つつ、私は、ため息をついた。


「桜ちゃん……?」




「あのーーー、私もういいです。

ただし、もう近づかないで」


「俺は??」



「真くんはいいです。」


なんだそれ。

なんで、俺だけ。

俺は、桜をジッと見た。

「見ないでください‼」


ふるふる震えてウサギみたい。

まるで、狼に襲われてるウサギみたい。




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