嫌いな君を好きになる……

離さない狼。



君に近づかないで言われる、のがこんなに辛いなんてーー

想像出来やしない。


「桜、ごめん」


君にひたすら謝った。


どうか、嫌わないで。


不器用な俺を嫌わないで。


急に抵抗をやめた桜。


「分かったから、離して。」



小さな、か細い声で呟く桜。


君の体を離した。


途端に、桜の体が奪われた。


後ろから、桜の体を抱き締めたのはーーー



真だった。



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