嫌いな君を好きになる……
「大丈夫だよ、ごめんね。

私、暴走族の人どうしても嫌で。

追い回されたの、暴走族の総長の人に……。


だから、怖いの」


あの日、私は中学生でまだ泣き虫でも、怖がりでもなかった。


「ねえ、君さあ彼氏いる?彼女にならない?
俺、暴走族の総長してるんだよ。

諦めないからーー」



彼は暴走族の総長で、強くてだけど強引で、私をいつも追い回した。



「もう、いい加減にしてよ。

私無理って言ってるのに、どうして分からないの?」



ドンッ



彼は私を壁に追いやった。


「あのさ、いい加減にしろよ‼

俺好きだって、言ってんだろうがっ」


彼が初めて私を怒鳴った。


そして、私は逃げたんだ。



あの日からずっと逃げてるの。


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