処刑バッヂ
はじまり
学校内の電波ジャック。


犯人からのメッセージの時だけ、余計な電波を解除する。


学校の屋上には黒い布を張り、モニターで街の様子を映し出す。


教室の鍵は予め壊しておく。


元々強化ガラスを使用していたため、簡単にガラス戸を壊す事もできない。


これらのことは、生きている人間が集まれば簡単にできることだったんだ。


「若い人間の肉を食べるのは初めてだ」


先生がそう言い、楽し気な笑い声を上げる。


「美男美女揃いだから、絶対にこのメンバーを食べたいと思ってたんです」


真奈ちゃんはモミの木に飾られた友人たちを、愛しそうに見つめている。


「そろそろパーティーを始めようか」


先生の言葉に真奈ちゃんがこちらへ視線を向けた。
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