処刑バッヂ
あたしは顔をあげてそう言った。


15分後にまたアラームが鳴りはじめる。


その前に移動しておかないと、簡単に捕まってしまうかもしれない。


4人が固まっていたら全員捕まってしまうから、できるだけバラバラに動いた方がいい。


「そうだな。俺は移動する」


そう言って最初に立ち上がったのは和馬だった。


和馬はすでにやる気でいるのか、鋭い視線だ。


「大丈夫か?」


涼希の問いかけに、和馬は1つ頷き1人で家庭科室を出て行ってしまったのだった。
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