極上恋愛~エリート御曹司は狙った獲物を逃がさない~
8、俺の前ですぐ寝る彼女ー健斗side
「柚月、コーヒー」

食後にコーヒーを淹れて持っていくと、ソファに座っていた彼女は目を閉じながら「はい」と呟く。

だが、力が抜けてズズッとソファに倒れた。

「お前……なんで男の家に来てすぐ寝る?」

ちょっとは襲われるとか考えろよ。

じっとりと柚月を見つめるが、ふと思った。

俺の前ですぐ寝るということは、それだけ心を許しているということか。

初めて身体を重ねた夜、俺を誘ったのもただの気まぐれではなかったはず。

俺のキスにだって抗いながらも応える。

なのに、見合いするなんて何を考えてるのか。

柚月の後輩が見合いのことを教えてくれなければ、今ここに彼女はいなかっただろう。

先週の金曜日の昼休み、秘書課の立花さんがフラッと営業部にやって来た。



『前園さーん、とびきりの情報あるんですけど』
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