翼の折れた鳥たちは
「それじゃあ、患者さんの担当はリハ部長ってこと?」

「それが、違うらしいのよ」

看護師たちは、さらに声を潜める。

「えっ、星原さん?!大丈夫なの?まだ2年目でしょ?」

大丈夫なのって、私だって不安はいっぱいだ。

「しっ!!声、大きい。聞こえちゃうじゃない」

もう、ばっちり聞こえてしまっている。
やっぱり、部長が担当したほうがいいんじゃないかな……

自分だけじゃなくて、周りからも同じように思われているかと思うと、もう小さくなるしかない。

「看護師長も『担当は星原さんじゃ心配』って言ったみたいよ。だけど、リハ部長が『僕がフォローします』の一点張りだったって」

「へぇ、何か考えでもあるのかしらね」


2人のお喋りは朝礼が終わるまで続いた。


私は、そんな2人の会話ばかりに耳を傾けていた。
< 18 / 290 >

この作品をシェア

pagetop