色ってどんなの?教えて。
「…ねぇ流花。どう思う?

もし、私の目が治らず見えなくなったら。もし死んでしまったら。もし、私も手術したらあんなことになる確率もあるってことでしょう。どれであろうとよくない…と思わない?…」

「分からないよ。けど、それより、あの人より成功率が低いよね。それが1番怖い。絶対いなくならないで。もしの話もやめて…」


(あぁ、私をここまで好きでいてくれる人がいて、私は幸せ者だなー。)


横からすすり泣く声が聞こえた。見ると、流花も泣いていた。先生はいないらしく私たち2人だけだった。2人の泣く声が保健室に響き渡る。

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