翔が壊れた






正確には自分を責めすぎて




生きる意味をなくしたと言った方がいいか





「翔、まずは過呼吸を





治めることだよ。やらないといけないことは」






翔は今まで奏ちゃんの過去を、傷を分かりたいと





思って、調べて、理解して





奏ちゃんも翔に心開いていた所だったのに






翔、まずはお前が助けよう、救いたい、




と思わないと






奏ちゃんはお前を頼ってくれないぞ







奏ちゃんは今、俺達が昔のお父さん、里親の親に





見えてるんだ。






だから、心を閉ざして







自分を守ろうとする。







これは虐待された人達に見られる






解離という症状かもしれない







はやく治さないと







酷くなって行く一方だぞ








「翔、お前はそこにいろ」








俺はナースコールで





「ごめん、点滴持ってきて」








「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」










翔がこうしてる一方で奏ちゃんの







呼吸は乱れていく一方。







「奏ちゃん、深呼吸しよ」






「もう、出てってよ。





はぁはぁはぁはぁはぁはぁケホケホ






1人で出来る







もうあんた達に頼らないって決めたのはぁはぁはぁ」






「こんなに呼吸が乱れてるのに




放って置けるわけないでしょ!」






「もう限界なの、はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」







奏ちゃんはそこで意識を失った。







「マジかよ





翔、お前も目覚ませよ





奏ちゃん、救うって決めたんだろ」