抗がん剤を打ってから数十分








気持ち悪くなってきた









翔はナースコールって言ってたけど







怖い










「はぁはぁはぁ気持ち悪い」









ちょっと我慢しただけで息が上がってる










「はぁはぁはぁ気持ち悪い.......










しょ.....たすけて.....はぁはぁはぁ」











もう吐いちゃいそう











でも、ベットの上で吐くのはいや











私は洗面所に移動した










着いた瞬間










「ゲボゲボウェはぁはぁ」










1時間吐き気と戦っていた











吐き続けたせいで










立てない











私は洗面所の前に座り込んでしまった












それから数時間がたって










私はまだ立てないでいた











「ふぇグズグズ」











こんな調子で涙も止まってくれなくて











私は昔のことを思い出していた











昔もこんなふうに誰も助けてくれなかった











やっぱり期待しちゃだめなんだな










「もうッやだよ....










助けてよ、苦しさから救ってよ










グズグズなんで私ばかりこんな目に.....











私は抗がん剤の点滴を乗せている点滴台を倒した











ガッシャーン











とても大きな音が響いた










「もうッいや、はぁはぁはぁはぁ」











ガラガラ











「奏ちゃん!










大丈夫?......ではないね











ゆっくり深呼吸して












大丈夫だよ、今翔呼ぶからね」











コクコク










「すーはーはぁはぁはぁすーはぁはー」











「うんその調子









もうちょいで翔来るからね」










「スーハーはぁスーハー」










「落ち着いたね








何分くらいこんな感じ?」











私は怖さと安心したせいで涙が溢れた











「ふぇグズグズ」











「奏ちゃん....泣かなくても大丈夫」










ガラガラ








「奏!






大丈夫か?」









「今ちょうど落ち着いたところ」










「そうか、ありがとうな涼介」










「いいえ」









「そー、どした?







吐き気来ちゃった?」










コクコク








頷けばもっと涙が溢れた









「そっか、しんどかったな






ナースコール押せって言ったのに....









怖くて押せなかった?」









コクコク









「奏ちゃんごめんね






俺たちオペが入っててさいまさっき終わったんだ







来れなくてごめんね」









フルフル









「そー、ここだと風邪ひいちゃうからベット






行こう。よいしょっと」









翔はお姫様抱っこをしてベッドに連れてった









「そー、何分くらい吐いてた?」








それを聞かれるとまた涙が溢れた










「そー.....そんなに泣くな






おいで」







翔は手を広げて待っている








私はそこに飛び込んだ









「しょー、怖かった、1人、苦しかった






もう1人は嫌だよグス」










「そっかごめんな」








「.....1時間吐き続けて立てなくて、











3時間くらいそこにいたグス」














「そっか、それは辛かったな」










「奏ちゃん、もう少しでお昼だけど







食べれるだけ食べて見よ、ね?」










フルフル









「奏、食べないと点滴追加しないと









栄養足りなくなっちゃうよ」









「いやだーグズグズ」









「じゃあ、食べよ」










「だって.....吐きそうなんだもん」









「じゃあ、やめとく?」









「でも、点滴もいやっ」










「奏...どっちか








そんなに辛いなら点滴しよ







その方が体の負担少なくてすむよ」









「無理.....」








「奏ちゃん点滴にすれば楽になるよ」









「.....食べる」









「無理して食べなくていいよ







その方が体に負担かける」










「点滴嫌だ.....」











「天麻さん、ご飯ですよー」









看護師さんが持ってきてくれた









私は頑張って食べていたが







二三口で気持ち悪くなってしまった












「おぇぇゲホゲホ」










「奏辛いな....」







数十分して吐き気は治まった










「もう平気...」










「奏、やっぱり点滴しよ?







このままだと栄養失調になっちゃう」









「やだ...グス」









「そう....泣くな」