恋ってやつを教えてやるよ。

プロローグ

出逢いは、小学校の入学式。



足を踏まれたとこから始まった。



給食の揚げパンの争奪戦で敵とみなし。



テストの点数を見せびらかされ、さらに敵とみなし。



たまたま一緒になった帰り道に捨て猫を見つけて、仕方なーく仲良くなった。



家が近くて、毎日のように一緒に遊ぶようになって、



いつの間にか家族みたいに身近な存在になってた。




───それから10年。



いつも一緒にバカやって、



バカみたいに笑って、



喧嘩して、



仲直りして、



またバカみたいに笑って。



そんな関係が、ずっとずっと続いていくものだと思ってたんだ。





アイツが『恋』なんてするまでは───。

< 1 / 152 >

この作品をシェア

pagetop