諦めるには値しない

~昴side~


俺たちの溜まり場は
堤防沿いからこの場所へと変わった。

この季節になると
堤防沿いも屋上もクソ寒いし
風の当たらない薄暗い
この場所を割と俺は気に入っていた。

珀斗「つーか、聞いた?
C組の豪徳、色んな学校に
喧嘩ふっかけに行って
勢力広げてるっぽいよ。」

昴「ダセェな。」

珀斗「ダセェって?」

昴「ダセェだろ。
喧嘩の押し売りなんて
半端もんのやる事だ。」
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