花瓶─狂気の恋─
駆除開始

「はぁ〜あるかな〜。学校になかったら本当に詰みなんだけど...」


「あるでしょ〜。だって落とすポイントは全部探したじゃん。あ、職員室の落し物箱とかにあるんじゃない?」


「そうだといいんだけど....親にバレたら殺されるって絶対に...」



鶴が落ち込んでいるのを凛が肩をポンポンと叩きながら励ましていた。横で歩いていた麻紀は頭をカクンッとしながら目を細めて歩いていた。


「でも鶴。何もこんな朝早く学校行かなくていいじゃん。私、もう眠くて眠くて....ふぁ〜。」


「だって早めに見つけたいじゃん!それに、嫌だったら付いてこなくていいって言ったじゃん。」


「何か昨日の夜はそういうテンションだったの。悠雅さんといっぱい喋れたし。」


「麻紀って本当に悠雅さん好きだよね〜。さっさと告白すればいいのに〜。」


のほほ〜んと言う凛の言葉に、麻紀は少しだけ頬を赤らめて焦った。


「こ、告白なんてまだ早いよ!まだまだ仲良くなってからがいいって!」


「え〜?でも悠雅さん三年だし、学園祭もそろそろだよ〜?告白するタイミングとか減ってきてるけど大丈夫〜?卒業で告白しても、その後時間合わない事が多いと思うから、逆に今のうちに付き合って中を深めた方がいいよ〜?」
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