four seasons〜僕らの日々〜
冬〜泡沫の幸せ〜
「お母さん、見て!雪が降ってる〜!」

男の子が窓の外を指差して、笑う。窓の外を見ると真っ白な雪が降り、街を白く染めていく。

「本当だ〜。積もるかな?」

お母さんも微笑んだ。

「積もったら雪だるま一緒に作ろう!」

男の子が笑い指を出した。お母さんも指を出す。

「指きりげんまん、嘘ついたら針千本の〜ます!指切った!」

小さな家の中に笑い声が響いた。

心の中の景色も変わっていく。

降り積もった雪で真っ白だった大地に、二つの雪だるまが現れた。小さな雪だるまと少し大きめの雪だるま。

「かわいい!あっ、ちょっと待ってて」

少年は二つマフラーを小さな家の中から持ってきて、二つの雪だるまに巻いた。

「これで寒くないよ」

少年は微笑む。



時が少し流れた。

「なあ、お前ん家って何でお父さんがいねぇの?」

学校の教室で本を読んでいた男の子は、友達にそう訊ねられた。

「えっ?う〜ん……。わからない」

男の子は首を傾げた。
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