休日とは日々の疲れを癒すための無くてはならない大切な時間だ。

疲れの原因は言わずもがな分かっていると思う。

安息日を誰にも邪魔されずに趣味である読書をして過ごすのもいいが、ここはやっぱり…。



「あ~、なっちゃんの家は落ち着くなあ」



なっちゃんの部屋のフローリングの床に座り、傍のベットに背を預けた私は大きく伸びをする。まるで自分の部屋のように我が物顔でごろごろと過ごす私に、ジュースを持ってきてくれたなっちゃんは呆れた表情を浮かべていた。



「もう。明理ちゃん!だらだらしないの!」

「だってー折角の休日なんだし…」

「だから折角の休日を有効活用しようよ。…で、堀川先輩とはどうなったの?なんか進展したっ?」

「え」



興味津々というように前のめりになって私を見つめてくるなっちゃん。折角なっちゃんからの遊びのお誘いだったのに…結局話題はアイツなのか。



「別に…特に進展は無いと思う…」



と、いうより邪魔が一匹増えたような気がする。



「つまんないなあ。あのね、今学校中、堀川先輩と明理ちゃんの話で持ちきりなんだよ」

「へ…、へえ…」



「うん」と頷いたなっちゃんは、可愛らしいケースに入ったスマートフォンを弄り始めた。



「ほら。ツイッターでも学校の子たちがつぶやいてるの。"真帆先輩が黒髪の貞子と一緒に帰ってる~やだ~"とか、"堀川さんの女の趣味が分からない"とか」

「もうほぼそれ私の悪口じゃん!!酷い!ぷ、プライバシーの侵害だあ!!」



ツイッター画面を見せられた私は「訴えてやる…!」と力なく叫んだ。

黒髪の貞子って!!金髪の貞子がいるのか?!ああ"?!!