王子は冒険者になる!
いわゆる、生まれかわりました

わがまま王子様?


ぽよん。




意識が はねる。


ふわり。

体が 軽くなって・・・



あぁ、そうか、



ずっと感じていた違和感が混ざる。


太陽が二つって
いつも、変だなって 思ってたんだ。






「フランチェスコ王子、
 どうした!
 剣が下がってるぞ!!」

ばしぃ!

と、手に持っていた木剣が弾き飛ばされて
はっと意識が戻る。

「あ、あぁ、
 申し訳ない。悪いがサーフェス・・・先生・・・。
 今日は下がらせてもらっても・・・いいか?」

動揺して、
言葉遣いが丁寧になる。
剣を握っていたサーフェスが驚いたように
一歩下がる。

「・・・王子?」
「今日は・・・終わりだ。」

そういうと、
傍で控えていたフランチェスコ王子の騎士が
さっと寄ってくる。


次に 深々と侍女が頭を下げてタオルのような布を渡される。


「大丈夫だ。申し訳ないな。」
サーフェス先生に ふっと笑ってやる。



頭が、くらくらする。

あぁ、
なんだ記憶が混ざると
・・・・混乱するんだな。


足早に訓練場から 部屋へと戻る。



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