真実さんと正義くん(おまけ話更新中)
6

「ちょ、待って!!」

「大丈夫、これ以上はしないから」

真実の手を引いて起こすと、正義は自分の布団へと戻り掛布団を捲って手招きする。

「でも、一緒に寝よう」

「え、そっちで寝るの?」

「こっちの方が落ちる心配なくて安全だろ?」

「えええ〜狭いんですけど…」

「くっ付いて寝れば大丈夫だって、ほら早く」

パンパンと布団を叩いて急かしてくる姿に、真実は渋々ベットから降り正義の隣に寝転んだ。

「明日、俺起きなくてもほっといていいから」

「ん」

「おい、まだ寝るなって、まだ話あんだよ」

「無理。色々ありすぎてもう無理ぃー…」

「ったく、しょーがねぇなー」

自分の寝やすい位置に落ち着いた真実は、すうすう寝息をたて始めた。
寝る体制に入ってから邪魔されるとキレる事も、朝まで起きない事も知っている。

それに、ここで無理やり起こしてキレられるだけならまだいいが、プロポーズを無かったことにされる方が面倒くさい。
話す時間はまだあるしな、と正義は掛布団を直してやり、そっと頭を上げ自分の腕を差し込んだ。
起きないように自分の方へ向かせ、抱きしめた。

「おやすみ、真実」

その言葉は聞こえていないはずなのに、自分の胸に擦り寄ってきた真実に気分を良くしながら正義は瞳を閉じた。






―――終―――



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