でも、何年経っても、春樹の心が見えなかった。私といても、いつもどこか遠くにいるようだった。私を抱く時も、春樹はとにかくその時間が早く終わればいいと思っているかのようだった。

 だから、この日が来ることを、私は分かっていた。

 それでも、簡単に春樹を手放すことなんてできない。春樹の横に私以外の女がいることは許されるはずのないことだ。春樹は女に欺されている。純粋で真っ直ぐな春樹が、女に弄ばれている、そうにちがいなかった。私は妻として春樹を守らなくてはいけない。