再婚を春樹に伝えた時、春樹の顔には安堵の色が浮かんだ。虚しかった、悲しかった、寂しかった。ひょっとしたら春樹は私との離婚を後悔してくれるのではないかと、ありもしないことを考えている私がいた。
 何度も何度も春樹は「良かった」と言い、今まで一度も見たこともないような、優しい眼差しで私を見た。