極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~
第六章 Doubt――その愛は本物ですか?
翌朝。案の定、同じベッドで寄り添うようにして眠っている彼のことが気になって、よく眠れなかった。寝不足は解消されていない。

けれど出社するなり、逢沢さんが険しい顔つきで私のデスクまでやってきたから、眠気なんて拭き飛んだ。

「ごめん、咲島さん。少し時間取ってもらえないだろうか」

「かまいませんが……なにかありましたか?」

「昨日話した、新規案件のことでちょっとね」

逢沢さんの笑顔が凍りついていて、ただごととは思えない。

昨日の営業会議で、なにかあったのだろうか……?

「少し、厄介なことになってしまってね」

まるで説明すら忌まわしいといった感じに、回りくどい言い方をする。

どうしたのだろう? 訝しく思いながらも彼の後に着いていくと、辿り着いた先は大会議室だった。
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