私の気持ちと君の想い

お昼






午前の授業が終わり、お昼休みの時間になった。




私は、昨日明莉が飲み物を買いに行ってくれたので




今日は、代わりに私1人で飲み物を買いに行くと決めていた。




「晴翔くん、私飲み物買いに行ってくるから明莉と少し待っててもらえる?」




私がそう言うと、「待って、俺も行く」と私の事を引き止めて言い出した。




「私、1人で大丈夫だよ?」




「じゃあ俺も何か飲み物買いに行く」




なんて言い出すので




「えぇ…?」




と困惑してしまった。




「これで俺も行く口実出来たろ?」




「そ、そうだけど……」




「ついてっちゃだめ?」




だめ?って晴翔くんが聞いてくる時、どこか寂しそうな目をする。




「そこまで言うなら……じゃあ、一緒に行こっか」




あの目を見てしまったら、断ることが出来なくなった。




「行く!!」




少し子供っぽい感じもする。




まるでお留守番をする小さな子供みたいで




置いてかれるのが寂しくて




連れてってもらえるように、必死になってお願いしている。




そんな感じがした。




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