私の気持ちと君の想い

呼び出し






ピピッピピッピピッピピッ




いつものようにアラームを止めて、布団から出る。




今日もずっと笑ってられるかな……




なんて、少し気にしてしまった。




最近ずっと笑っているから。




みんなのおかげだよね。




支度しなきゃ。




「行ってきます!」




そう言って、私は家を出た。




あ、やっぱり晴翔くんいる。




きっとこれから、毎日待つ気でいるんだ。




“おはよ”という言葉を交わし、学校に向かった。




下駄箱に行くと、晴翔くんは何か言った。




「なにこれ…?」




下駄箱を開けて、入っていたのは




ラブレター?呼び出し?




なんと




“授業が始まる前に話したいことがあります。中庭まで来てください。”




と書いてあった。




誰からなのかは、不明。




どこのクラスの人なのか、名前も、学年すら書いてなかった。




「ごめん、先行ってて」




それでも ちゃんと行くんだ……?




「うん、先行ってるね!行ってらっしゃい」




仕方なく、晴翔くんを見送って




1人でクラスに向かった。




「あれ、九条くんは?」




クラスに入って早々、声をかけてきたのは明莉。




「女の子に呼び出しされてる」




と、ただそれだけ言った。




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