秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
カウントダウン
高宏が窓から飛び降りたことで午後からの授業はなくなり、自宅に戻ってきていた。


高宏と仲の良かった数人の生徒達だけ学校に残り、先生たちに色々と質問されているようだ。


あたしは自分の部屋でぼんやりと今日の出来事を思いだしていた。


送られて来たあの動画は一体誰が撮影したものだったんだろう。


もしあれが本物なら、その人物は高宏を窓から突き落としたことになるのだ。


そう考えて自分の体を抱きしめて身震いをした。


病院へ搬送されたあと高宏がどうなったのか、あたしたちはまだ知らされていない。


もしも死んだなんてことがあったら、動画の撮影者は人殺しになるのだ。


「あれ……?」


恐怖で震えながらも、違和感に気が付いた。
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