秘密暴露アプリ~恐怖の学級崩壊~
作る
どうやらA組の全員が《秘密暴露サイト》に登録しているらしい。


何組かのグループに話を聞いてそう理解した。


あんなメールが送られて来たのだから、当然の結果だった。


ただ、入院中の高宏がどうしたのかはわからない。


意識が戻ったのかどうかも、あたしたちはまだ知らされていなかった。


そんな中でも剛と拓郎の2人はやはりポイントを貯める気になっているようで、昼休みになると教室の後ろで裕を取り囲んでいた。


裕は1人でひきつった笑顔を浮かべて2人を見上げている。


身長差や体格差が大きな分、2人の行為が卑劣に見える。


「なぁ、お前の秘密教えろよ」


剛が裕へ向けてそう言った。


「ひ、秘密なんてないよ」


裕が答える。
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