「しんちゃん!」は、りんが好きだ、大好きだ。

僕は大学の門を出ると、自分の家に帰るために、いつもとは逆の左の方へ曲がった。

凜…。

「しんちゃん!!!」

「わっ!」

カシャッ。

凜が目の前に現れたと同時に、たかれたフラッシュ。

「凜…。
どうしてここに?
今日は用事があるんじゃ…」

「うん!
用事だよ!!
これ!!!」

凜はいじっていたスマホを僕に見せる。

どれ?

「待ち受け画面の写真!!
かわいく写ってるでしょ?」

「可愛く…ないよ!!」

僕の驚いている顔のどこが可愛いんだよ!!!
< 6 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop