俺様王子とふたりきりの教室~甘くてキケンな1ヶ月♡
最終日


昨日、わたしはとてもおせっかいで検討違いなのかもしれないことを洸に言ったにも関わらず、

洸は変わらずわたしに進んで勉強を教えてくれた。

最終テストがはじまるまでの一週間、毎日。

9時から17時まで。


おかげでわたしは分からないところがなくなるくらいまでに成長した。


あとは暗記するべきところは暗記するだけ。


その暗記にも洸は力をかしてくれた。


一人でするよりも二人で交互に出しあったりして暗記したほうが早く覚えることを知った。


わたしの一番苦手な英語も、なにも見ずに読めて書けるように手伝ってくれた。


「...なんだよ?わからねえとこがあるか?」


声をかけられハッとするわたし。


「あ、ううん!大丈夫っ」


いけないいけない。

せっかく洸が教えてくれているというのに、考え事をしてしまった。


その考え事というのは...洸のことなんだけど。


洸はどうしてこんなにも...わたしに優しくしてくれるんだろう。


今まですごく仲のよい男友達がいなかったわたしには、異性への優しさの程度がわからないんだ。


みんなの王子様の“望月くん”はもちろんみんなにとても優しく振る舞っているだろうけど、

今は“洸”なのに...。


そんなこといっても、どちらも同じ“望月洸”なんだから、わたしだからとか、そんな理由ではないことはわかってる。


だけど......


こんなに優しくされたら、わたし......。

< 105 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop