夏も終わろうとしている金曜日の夜。
 
 赴任してきたばかりの課長の高柳と駅まで一緒になった幸香。

 

 「…ごめん。」

 ひっそりとした低い声が、頭の上から降りてきた。


 街灯と街灯の間の薄暗い場所で、ひそやかに交わした幼い日の約束の続き。


 「針千本の代わりを飲んでもらうかな。」



 二人の出会いは、遅すぎたのか、早すぎたのか。

 刹那の再会を果たした幼馴染みの、幻のような夜。


 二十年前に仕舞った宝物の箱が、今、開かれる。


☆ Special Thanks ☆
  
 ゴン丸様 

レビューありがとうございます!!



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初恋  切ない  幼馴染み  課長  寿退社  短編