好きが伝われ
Part 2



夏休みが呆気なく終わって、今度は冬に向かってた。


なんだかんだで高校は文化祭モード。



クラスごと色々な個性があって、準備してるだけで楽しかった。

私たちは、お化け屋敷をやることになった。



窓は黒いビニールと新聞紙で隠して、明かりを入れないように。


机で道を作る。

ゲーム感覚にするために、簡単な問題を作った。



「これはどうすればいいの?」

歩夏が怖いおばけが描いてある紙を持ってきた。


「そこにはるって言ってたよ」

私が教えるとすぐに貼りに行く…と思ったら

「文化祭で、言うの?」


小声で言ってきたあたり、なんのことかすぐわかった。

翔太への告白のことだ。



「うん。そのつもり」

「じゃあ、雰囲気作りは任せてー」

「う、うん」


なんかちょっとだけ心配だけど。

信じよう。うん。


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