Smile Again 〜本当の気持ち〜
⑧
4月、去年の自分達を見るような、初々しい新入生を迎え、私達は2年生になった。
「おはよう、悠。」
「おはよう、由夏。」
「また一緒だよ。改めてよろしくね。」
「本当?よかった〜、もし由夏とバラバラになっちゃったら、どうしようかと思ってた。」
私と悠は今度はA組になって、また一緒。かけがえのない親友と、また同じクラスになれて、私達は抱き合って喜んだ。
野球部関連では、沖田くんはまた一緒だけど、神くんは別のクラス。代わってセカンドの金谷満くんが一緒になった。
一方、密かに一緒のクラスにならないかと、期待していた聡志は、またB組で残念ながら別。
早いもので、聡志と再会してから、もう1年経っちゃったけど、私達の関係はよそよそしいまま。聡志はそれを望んでいるんだろうけど、私はやっぱり嫌だ。
聡志も外でたまに会うと、夜遅くなってしまった私を家まで送ってくれたり、この間の聡志の家でのように、前のように少し話したり出来る。だから、完全に嫌われてるわけじゃなさそう。
だけど、肝心の学校では、まるで知らん顔。もっともそれは私に対してだけじゃなく、野球部関係者以外のほとんどの人に対して、そのようだ。
とにかく私は悠に対してすら、聡志と幼なじみであることを言えてないし、聡志も私のことはもちろん、自分がかつてピッチャーだったことも、誰にも言ってないみたい。
仙台での3年間で、聡志に何があったのかわからないけど、とにかく聡志にもう1回笑顔を取り戻して欲しい。余計なお節介だって、言われるだけかもしれないけど。
そしてもう1つ。残り4ヶ月、松本先輩の最後の夏を力いっぱい応援するんだ。
「おはよう、悠。」
「おはよう、由夏。」
「また一緒だよ。改めてよろしくね。」
「本当?よかった〜、もし由夏とバラバラになっちゃったら、どうしようかと思ってた。」
私と悠は今度はA組になって、また一緒。かけがえのない親友と、また同じクラスになれて、私達は抱き合って喜んだ。
野球部関連では、沖田くんはまた一緒だけど、神くんは別のクラス。代わってセカンドの金谷満くんが一緒になった。
一方、密かに一緒のクラスにならないかと、期待していた聡志は、またB組で残念ながら別。
早いもので、聡志と再会してから、もう1年経っちゃったけど、私達の関係はよそよそしいまま。聡志はそれを望んでいるんだろうけど、私はやっぱり嫌だ。
聡志も外でたまに会うと、夜遅くなってしまった私を家まで送ってくれたり、この間の聡志の家でのように、前のように少し話したり出来る。だから、完全に嫌われてるわけじゃなさそう。
だけど、肝心の学校では、まるで知らん顔。もっともそれは私に対してだけじゃなく、野球部関係者以外のほとんどの人に対して、そのようだ。
とにかく私は悠に対してすら、聡志と幼なじみであることを言えてないし、聡志も私のことはもちろん、自分がかつてピッチャーだったことも、誰にも言ってないみたい。
仙台での3年間で、聡志に何があったのかわからないけど、とにかく聡志にもう1回笑顔を取り戻して欲しい。余計なお節介だって、言われるだけかもしれないけど。
そしてもう1つ。残り4ヶ月、松本先輩の最後の夏を力いっぱい応援するんだ。