モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

加速する溺愛



─────3日後。


土砂降りの雨が明けて、今日は朝から晴天。


青い空、白い雲。

まさに、球技大会日和。


「莉世ー!!
会いたかったっ!」


「ちょっ、蒼井!?」


登校して教室に入った途端、視界を覆うのはネクタイと制服のベストと、


身体中を包む、甘い香り。


「はー、やっとぎゅー……できた」


そんな甘い言葉とともに、背中に回る腕に力がこもる。


朝っぱらから、一体なにごと!?


「あー、マジで莉世不足……」


「なに言ってるの!?
てか、皆見てるから!!」


あーもう、また女子の視線が痛い……

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