運命の人と運命的ではない出会い方をしてしまった

クラスメイト

『朝から最悪。』



「それはこっちのセリフなんだけど。」



ポーン　１カイデス



朝、入学式に向かおうとウキウキ気分で扉を開ければ、目の前にいたのは昨日のストーカー。



そしてタイミングよく来たエレベーターに乗り込み今に至る。



「ついてくんなよ、変態。」



『おんなじ学校の制服着てるんだからおんなじ方向に決まってんじゃん。』



「うっざ。
学校で話しかけんじゃねぇーぞ、ガキ。」



『その心配は無用。
私は特進だから、校舎がちがいますー。』



胸ポケットに刺した特進科がつけるバッチを見せつける。
ストーカーの胸ポケットにはついてない。



『今後、私のことを馬鹿とかガキとか言わないことね。
私のほうが、頭いいんだから。』




フンと鼻を鳴らす。



「ふーん、んじゃお前より頭がよかったら言ってもいいんだ？」



『どうぞどうぞ。
馬鹿でもなんでも、ストカーの下僕にでもなってあげる。』