恋愛なんてゲームだ!
中学校 ~1年生~
私が行った中学校は有名な名門中学。しかも奨学金生。
当然学力は必要よ。だけどね、今まで勉強しかしてこなかった男子にとっては
私がある程度接触しておけばおとすのが簡単。
入学式当日。地元の中学に行きたくなかったという理由で受験した女子と通学。
別に私のことをなんとも思っていなかったらしいわ。
定員60名。女子と男子の比率は4:6圧倒的に女子が少なかったけれどこんなの簡単。
というかうれしいぐらい。多いほうが落としがいがあるでしょ?
まず初日の挨拶は完ぺきにね。
入学式が行われるホールにつくとまだあまり来ていなかったがこれは絶好のチャンス。
まず顔がまあまあいい人の前を通るときにわざと物を落とす。
当然拾ってくれるがその時がチャンス。わざと手をぶつけ、
「あ…ごめんなさい。拾ってくれてありがとう。
私は1組の姫乃。あなたは?」
とか言って、芸能人レベルのスマイルを男子に向ける。
あと、あえて下の名前しか言わないのがポイントね。
「あ、俺は1組の○○。よろしくな、姫乃。」
すると呼ぶ方法が下の名前しか教えてないから当然姫乃と呼ぶ。
下の名前のほうが親近感がでるから敬語はなし。
他の男子にはぶつかったりするかな。でもやりすぎると危険。
バレちゃう可能性もあるわ。
そうして、席に到着。まわりの席は女子。
ここで一つ手を打つ。
「私の名前は姫乃。姫乃って呼んでね。あなたは?」
とか軽く自己紹介。女子には下の名前で呼んでってわざという。
「私は○○。よろしくね。」
これでとりあえずいい印象を与えれる。ま、そのあとも少ししゃべるんだけどね。
式が終わり、クラスに行くと席に座る。
席なんて簡単にわかるけどここはあえて男子に。
「あの、私、綾瀬姫乃っていうんですけど、私の席わかりますか?」
自己紹介もさりげなくいれて席を教えてもらう。
男子の後に女子だから18番。このあとは一番肝心な自己紹介。
「私の名前は綾瀬姫乃です!○○小学校から来ました。奨学金生です。
好きなことは百人一首と日本舞踊です。これから約6年間、よろしくお願いします。」
あえて、少しまわりと違うものをいうと女子にも男子にも好感度アップ。
自己紹介が終わり休憩になると、
「綾瀬さんってすごいんだね!奨学金生って超頭いいじゃん!」
とかとか。私の席の周りには人がたくさん。
気に入られようとしてるの?無駄無駄。私は誰も信用しないんだから。
「姫乃、さっき話したけど覚えてる?
姫乃、凄い奴だったんだな。通りで雰囲気なんか違う。」
wwいきなりいい収穫。ま、そろそろまた仕掛けますか
「ねえ、スクールバスに乗る?私、場所わからないんだ。教えてくれる?」
ちょっとだけ気に入った男子を誘う。
< 3 / 60 >

この作品をシェア

pagetop