片想い、余命2日


由依本人に、俺が由依のことが好きだってバレた。



こうなれば、もう隠す必要がない。



行動は決まっている。


由依と付き合う。



アイツは俺のことを好きじゃないって言ったけど、あれは間違いなく嫉妬だった。


だから、あれは嘘だ。



たぶん、俺といるのにドキドキしないとかで、好きというのは勘違いだと考えたんだろう。



「いーち」



教室に戻る途中に、女子の軍団に捕まった。


その中でも特に目立つ女子が、俺の首に手をまわそうとした。


俺はそれを避ける。



「壱?どうしたの?」



俺に逃げられるとは思っていなかったらしく、動揺している。



「俺、もうこういうことやめるから」



すると、空気が一変した。


自分で言うのもなんだが、この空気は耐えられない。



「急に変われると思うなよ」



俺がどうしてやめようとしたのかを察したのか、目立つ女子の言葉を合図に、軍団は解散した。

ついでに、俺を睨んで。

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