社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
プロローグ
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プロローグ

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ピンポーン ♪

朝7時20分に玄関のチャイムが鳴る。

「おはよう。いつもありがとね。」

と母が挨拶をし、

「のどか! 修ちゃん待ってるわよ!
早くしなさい!」

と私を急かす。

1年生の私は、まだ大きなランドセルを背中に背負い、玄関で靴を履く。

そんな私を見ながら、修ちゃんは、

「のどか、おはよう。」

と挨拶をする。

靴を履き終えた私は、

「おはよう。修ちゃん。」

と挨拶を返す。

すると修ちゃんは、私の手をしっかり握り、歩き出す。
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