決して結ばれることのない、赤い糸
空白の2年
――それから、2年後。


〈私たち新入生一同は、天川(あまかわ)高等学校に入学できるこの日を、とても楽しみにしておりました〉


わたしは壇上に立ち、新入生代表の挨拶を読み上げていた。



…そう。

今日から、高校1年生。


セーラー服は、中学まで。

この天川高等学校の制服は、キャメル色のブレザーに、大きな赤いリボン、紺色のチェック柄のスカートだ。


中学のときとはまったく違う制服と、中学のときとは比にならないくらいの同級生の多さに戸惑っている。


新入生代表の挨拶を任されてから、何度も読み上げる練習はしたけど…。

いざ壇上から見下ろすと、新入生や保護者の視線を一気に浴びて、緊張せずにはいられなかった。



〈新入生代表、広瀬かりんさん。ありがとうございました〉


なんとか無事に読み終え、わたしは自分の席に戻った。
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