毒舌年下BOY♂に愛を叫べ【仮】

分かりにくい優しさ

***


ここ数日、寒さはさらに増して、冬の気配が近づくのをひしひしと感じている私は、



───ピロン♪



【用もなくラインすんな】



「んふふ……だって嬉しいんだもん」


あの秋祭りの日、帰り道に大馳とラインを交換して以来、毎日用もなくメッセージを送り付けている。


『何かあった時、今日みたいに連絡先知らねぇと不便だから』と、仕方なく感が果てしなかったのは言うまでもないけれど。

それでも、大馳から交換しようと提案してくれたことが私には嬉しすぎたのだ。


【おはようからおやすみまで送るね】


どっかの会社のCMキャッチコピーのような文面を送り付けては、


───ピロン♪


【もはやホラー】


大馳らしいこざっぱりとした文面で、サラッと怖がられる始末。

全く前進しない私と大馳の関係にも、最近は少しだけ諦めがついてきた。


きっと、大馳は振り向かない!!

って言う、なぜか変な自信を手に入れた私は、それでも私が大馳を好きな間は、遠慮なく大馳に付き纏ってやろうと決めている。


とは言え、大馳は絶対に返信をくれる。
どんなにくだらない内容のメッセージを送り付けたって、シカトするってことは絶対にしないでくれる。
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