あと5分!やっと最後の玉ねぎを仕込み終えた!すごい!新記録だ!!
成せばなる!やあ、火事場のバカ力ってあるんだねぇ

・・・って呑気にしてる場合じゃない!

今はBBQ場の調理場、ここで豚汁の仕上げをして紙食器を並べたら、あとは参加する皆さんでやっていただくことにして私はドロンさせてもらう

いつもならこのままパーティに参加しながら、調理も引き続きするけど、今回は無理!
冷静でいられない自信満々だ

昨日の腑抜けっぷりを知る先輩達も渋々許可してくれたし、さっさと片して帰ろう‼

そろそろ人も集まりだした、猶予はない。先輩方と顔を会わせれば挨拶で時間をとるし、下手すりゃ引き留められてしまう

準備は全てを終えた
私は目線を下にして自分の気配を消し、忍者のようにその場を立ち去ることにした

洗い終わった道具をまとめて大きな水切カゴに入れ、辺りを見回すーーー
よしっ!周りには誰もいない


いまだ!と歩きだすと目の前に真っ白なスニーカーが飛び込んできたため、思わず立ち止まる

顔を上げようとしたその時、



頭上から


懐かしい声が


降ってきたーーーー




「久しぶりだな、紫織」