二番目でいいなんて、本当は嘘。

仔猫のいる夜

いきなり4匹の仔猫を連れて帰って、シズクは警戒したり怯えたりするのではないかと心配したが、意外と平気だったようだ。

みいみいと鳴く声に、髭をぴくりとさせるくらいで、いつもとかわらず座布団の上でゴロゴロしている。


「少しだけ、居候を許してあげてね」

そう言ってシズクの頭を撫でると、両耳をぱたりとさせて、
「しゃーないな。チビだし、我慢してやるか」
とでも言うようにフンと鼻を鳴らした。
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