片思いは楽しいのか。
プロローグ
ジリリリリリリリリリリ

小さい頃から使っている目覚めし時計が朝を連れてくる。

昔から寝起きのいい私は目覚めしを止めてから春の暖かい太陽を部屋に取り込んだ。



部屋にかかる制服に少しほほえみかけた。



香野 笑恋(こうの にこ)。
今日から高校一年生。

楽しみと少しの不安を胸に抱きながら朝の支度をする。


中学校が女子校だったこともあり今まで、男子と付き合った経験はなし。
告白したこともされたこともなし。
そして初恋もまだ。。。
恋愛偏差値0の私は共学の高校に入学した。

理由は…まぁいろいろあるけど…

やっぱり1つは恋がしたかったから。
少女漫画とか恋愛小説とか、たくさん読んできたから余計に。
恋してるとキラキラして、本当の女の子になれる気がするんだ。
だから今日は思い切りかわいくして高校デビューをすると心に決めていた。


とにかく失敗だけは避けよう。

入学初日に失敗して笑われながら3年間を過ごすのは絶対に嫌だ。
私は華のJK生活を送るんだ!




こうして私の高校生活は幕を開けようとしていた。

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