「いい加減起きろ!」

「無理です!休みの日くらい、寝坊させてください」


柏葉さんにはぎ取られた布団を取り返すと、私は再び布団の中に潜り込んだ。

柏葉さんと一緒に暮らすようになって4日目。その日は初めての休日だった。
ひとりで暮らしていたときも、休日は予定のない限り、昼までは寝ていることの多かった私。

布団の中に潜り込んだ私に、柏葉さんはカーテンを開けるともう一度布団をはぎ取った。
目を閉じていても、まぶしいくらい朝日が安眠を妨げる。
仕方なく窓とは反対側を向いて目を開けると、仁王立ちした柏葉さんが立っていた。


「今日は出かけるぞ」

「……いってらっしゃい」


そんなこと、いちいち私に報告するまでもないのに。
そう思って目を閉じると、額にデコピンされた。


「片瀬も一緒にだ」

「なんで私も一緒に出かけなきゃいけないんですか」


予想もしていなかった痛みに、思わず額をおさえながら、柏葉さんのことを睨む。
一緒に暮らしているとはいっても、恋人じゃないんだ。
上司と部下。ただのルームシェア。


「いいから行くんだ。朝飯はできてるから、早く準備しろ」


どうやら、私に選択肢はないらしい。
昨日の夜、週末の予定を確認されたのは、そのためか。
柏葉さんが部屋を出ていくと、私はゆっくりと起き上がった。

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