ワケあり同士による華麗なる政略結婚
episode3

*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*




まだ外が薄暗い中、いつものように活動を始めた。

ほぼ寝に帰るだけの広々とした部屋には、特にモノもなく殺風景だ。

あるのは大型のベットくらいだろう。







完全に目を覚ます為、朝一にシャワーを浴びる。



大体いつもシャワーを終える頃には、外が少し明るくなってくる時間で人気のないリビングで出勤の準備を始めた。


リビングにもダイニングテーブルとソファーくらいしかなく、テレビも置いていない為日々の情報は新聞から得ている。

独りで過ごす無音の生活に慣れすぎてしまったからか、昔から賑やかな空間が苦手でプライベートな時間に自分以外の生活音が聞こえるのがいつのまにかストレスになっていた。

だから忙しい中、たまに帰ってくる両親の笑い声やテレビ、それからキッチンから聞こえる音などの生活音が耳に入るだけで気分が悪くなり早い段階で独り暮らしを始めた。

< 40 / 311 >

この作品をシェア

pagetop