一輪の花に寄り添う蝶

No.1


抜け出せない闇の中。
そこに一筋の光が差し込んできた。
「でもやめられない」
もう戻れない。運命というものは変えられない。


# #

「逃げろーー、あいつ、あいつが来るぞ…」

三人の男が息を荒らげながら走っていた。




「もう大丈夫だろ」


「そうだな、兄貴」



「初めてだろう、あのバケモノから逃げるって」



ここは、朝でも夜でも暗く人気の無い場所だ。



三人の顔にだんだん笑顔が浮き上がってきた。その時…ドサッ

空から何かが降ってきた。



3人は驚いて振り返った。




「……」


「…誰だっ」


「私から逃げれたですって…笑わせないで、フフフ」



三人の男は目を丸くし、数秒後、顔は青ざめていた。



バサッ…男の1人倒れた、また1人と。



「やめろ、助けてくれぇーー」



男は必死に叫んだ。



「「助けてくれ」お前みたいなやつ誰も助けてくれないよ」




グサッ、最後のひとりも殺された。




「私から逃げるなんて、100年はやいわ」


「やっぱり鳳は、強いな」



隣に立っていた、神木龍が言った。



「龍、お前が弱いだけだ。」



2人はすぐその場を離れていった。




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