あの時からずっと、君は俺の好きな人。
2018年6月 カレーパンの好きな男の子



翌日学校へ行き教室に着いた瞬間、美結が私の元へ駆け寄ってきて、土下座でもするかのような勢いでいきなり謝ってきた。


「ごめん! ほんっとうにごめん! 藍!」

「な、何事?」


美結の勢いに気圧されながら席に着く私。昨日のだるさは少し残っていたが、普段通り過ごすのには問題なさそうだ。


「スマホにメッセージ送ったんだけど見てないよね? 既読になってないし」

「あ……ごめん」


昨日は具合悪くて夕方まで伏せっていたし、元々頻繁にスマホを見る習慣が私にはないから、通知の確認をしていなかった。


「昨日さ、藍休んだでしょ? 7回忌で」

「ーーああ」


7回忌の儀式には行かなかったけれど、風邪ひいたなんて言うと美結は絶対心配するので、私は言わないことにした。


「それでさー、昨日は校内水泳大会の係を決める日だったのね」


校内水泳大会は、うちの学校独自のイベントだ。
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