先日、新しく注文していた書類棚が届き、過年度分の書類を書庫に持ち出しながら、新しい棚の場所取り争奪戦開始。

かく言う俺は、デスク脇に小さなラックを配備してもらっていたので(みちが使わないと言ってたのをもらった)、今のところ安泰。

みちも、いらない書類は廃棄するタイプの様で、サイクルを決めて機密性リサイクルに出しているようだ。そのせいか、デスクもスッキリしており、隣同士で共有するファイルをうまくパーテーションにしてる様だ。

ある程度決まったらしい棚の割り振り。その間にみちと狭山さんはいらない書類をガンガン捨てている。男性陣から見ると、躊躇なくすてまくる女性二人がちょっと怖い...。

粗方片付き始めたところで、新しい棚の前で。
『っ~~~~~!』
怒りが漏れだしている女性二人。

『...どしたの?』
『っ、みてくださいよ、これっ!汚っ!』
『っおおぉ...』

雪崩が起きているよくわからない書類の山。

『何でもうこんなことになっちゃうの?!』
『ありえないですよ~~!!』
同じサイズの棚が並んでいるので、1人ひとつ担当で、綺麗に整頓していく。

『...んー、なんなんだ、そもそも、これは』
みちのところの一番下で、雪崩を起こしている書類を取り出してみる。

『...去年のメンテナンス結果...?』
『そうみたいですねっ!』

ガコンっとファイルを出し入れしながら、珍しく苛立ちながら言う。

『...いらないんじゃないか?これ』
『知りませんよっ!っと!なんでそんなものがここにっ!』

どかっと不要なものを入れ替えながら聞いてるのか聞いてないのか...。

『んー!』
『...笑。どけ、取ってやるよ』
『だいじょーぶー!!』
『結構重いんだから、無理しないの』

引っかかっていたファイルを抜いてやり、持ち上がらなそうな文書箱を荷台に移す。

『あ、ありがとうございます...』
『ん、一緒にこれも片そうか?』
『そうですねぇ...。これ田丸さんのですかねぇ?』
『だと思うけど...。使わないんだからラプソルに持っていこう。箱詰めしようか』
『わかりました。やっておきますね』

笑顔が戻ったみちは、黙々と作業を進める。
ついでに持ってくものがないか見ていると。

『...なんなんだ、これは?』
『??』

手を止めて覗き込まれて、またドキッとする。

『あぁ、それ今度使うやつみたいですよ?』
『ふーん?同じのばっかり入ってんぞ?』
『そーゆーファイリングがお好きなんでしょうね』
『無駄っつーの、それは』
『はい、終わりましたよ。お願いしますね』
『はえーな...』

テキパキこなす女性二人のデスクはとても綺麗だ。
みちの引き出しの中は整理されていて、借り物する時にチラ見するが、使いやすそうだと見て取れる。

対して田丸さん。
やたらめったらコピーを撮るので、ダブルクリップに止められた書類やらチューブファイルやら、てんこ盛りだ。男の俺も萎える。

みたい書類もどれがどれだが分からなくなるようで時間がかかる。
みちもチューブファイルを使っているが、必要なものを直ぐに見せてくれるため、わかりやすいファイリング。

俺もそれなりに綺麗にしてるつもりだ。起案に対しての返答や照会、インデックスでわけている。

『やっとこ、見れる感じですねぇ』
『いいね、これなら』
『すぐぐちゃぐちゃになりそうだけどね...』
ちょっと先を見据えた2人は、げんなりした顔をしている 汗。

課内のみんなが、各々片付けをしていて不要なものを入れていくBOXに、ん?というものを見つける。

『っげ...』
余計なものを見つけてしまい、慌ててサイドボードの引き出しにしまい込む。
『今頃出てくるとか、まじでねーわ...』

『どうされました?』
いつの間にか軍手をして、埃まみれの書類やらDVDを片していたみちが声をかけてくる。
『ん、説明するから、とりあえず手洗ってきていいぞ?笑』

埃まみれが嫌なのか、手を洗いたそうに、もやもやした顔をしていたのでそう言うと
ありがとうございますとニコニコして出ていった。

『言ったら言ったで、この件知ってたらめんどくせーって言うよなぁぁぁ...はぁぁぁ』

ちょっと憂鬱になる俺。

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